田村文洋が調べるデジタルカメラの歴史

田村文洋は映画が好きな故に、うまく映像や被写体を撮ることにも強いこだわりを持っている。
ここでは田村文洋もよく使うデジタルカメラの歴史について述べていく。

1998年

ドイツのライカが Camera AG、初のデジタルカメラ「digilux」を発売。富士写真フイルム発売の「FinePix 700」がベース
オリンパスCAMEDIA C-1400 がカメラグランプリの記者クラブ特別賞に選ばれる。デジタルカメラが同賞を受賞したのはこれが初めて
3月 - オリンパス光学工業、コンパクト機として初の100万画素越えをした「CAMEDIA C-840L」を発売。総画素数131万画素。キヤノン、同社デジタル一眼レフカメラ「EOS DCS3」の後継機種となる「EOS D2000」を発売。有効200万画素、定価198万円

1999年

9月 - ニコン、APS-C型CCDセンサー(同社ではDXフォーマットと呼ぶ)を同社初採用のデジタル一眼レフカメラD1を発売。価格65万円。
世界初のデジタルカメラ内蔵携帯電話「VP-210」がDDIポケット(現ウィルコム)より発売される。目的はテレビ電話用
10月 - ミノルタ、同社APSフィルム一眼レフシリーズ「Vectis(ベクティス)S-1」のレンズ群を共用できる、同社初のAPS-C規格レンズ交換式デジタルカメラ「DiMAGERD3000」を発売。本体のみ定価36万円。アダプタ経由でα(ミノルタA)マウントを使用可能
富士写真フイルム、画素が六角形の「スーパーCCDハニカム」を発表
11月 - 玩具メーカーであるトミー(現:タカラトミー)、トイデジタルカメラの先駆けとなる「Me:sia(ミーシャ)」で業界初参入。25万画素、定価7,800円。低価格な製品共々話題となる。
11月 - キヤノン、1995年発売のEOS DCS 1の後継機として、最上級デジタル一眼レフ「D6000」を発売。有効600万画素。EFレンズが使える。定価は360万円。
この年辺りから高画素化が本格化し、情報誌等で「メガピクセル機」という言葉が使われ始める

2000年
シグマ、受像素子で独自技術を持つフォビオン(Foveon Inc. )と業務提携。
松下電器産業(現:パナソニック)、ライカとデジタルAV機器用レンズに関する技術協力契約を締結。
現在のデジタルカメラ内蔵携帯電話ルーツになる「J-SH04」がJ-フォン(現:ソフトバンク)より発売される。
5月 - キヤノン、「IXYデジタル」を発売。APSフィルム使用カメラ「IXY320」(1999年3月発売)とほぼ同等サイズの小型化を達成。有効211万画素、74,800円。
8月 - NHJ、定価8,800円の低価格デジタルカメラ「Che-ez!(チーズ)」を発売。同時期にガス機器会社の高木産業が定価5,980円のPURPOSE(パーパス)ブランドの低価格デジタルカメラ「PDC-10」を発売。その他低価格トイデジタルカメラが次々と発表、発売される
オリンパス光学工業、CAMEDIA C-2100ウルトラズームでキヤノン製のレンズシフト式手ぶれ補正機構を搭載。フィルム機で一部搭載されていた技術の、デジタルカメラでの初採用。
10月 - キヤノン、初の一般向けデジタル一眼レフ「EOS D30」を発売。有効325万画素。35万8千円(アクセサリーキット含む)

2001年

11月 - 松下電器産業がドイツのライカとデジタルカメラ分野においても提携。LUMIX」ブランド1号機「DMC-F7」を発売し、以後デジカメ分野へ本格参入。ドイツの名門ライカブランドのライセンス生産レンズを採用。
ライカ、松下電器産業とのライセンス提携に基づき、パナソニックLUMIX DMC-LC5をベースとし提携後初のデジタルカメラ「DIGILUX1」を発売。
12月 - キヤノン、同社初のAPS-H受像素子を持つ一眼レフカメラ「キヤノン EOS-1D」(415万画素)を発売。定価75万円。

2002年

5月 - 京セラ、629万画素CCDを搭載した世界初の35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラ「コンタックスNデジタル」を発売。
ミノルタが世界初の屈曲光学系3倍インナーズームを搭載したDiMAGE Xを発売。当時3倍ズーム採用機で世界最小最軽量。定価7万2千円。
キヤノンEOS-1Dがデジタルカメラとして初めてカメラグランプリを受賞。以降、カメラグランプリの受賞はデジタル一眼レフカメラが続く。
9月 - オリンパス光学工業とイーストマン・コダック、デジタル一眼レフカメラ専用の共通規格フォーサーズシステムを提唱。
シグマ、世界初採用となるFoveonX3受像素子を採用したAPS-C規格一眼レフカメラ「SD9」を発売。
コダック、35mmフルサイズの1,300万画素CMOSを搭載した「DCS Pro 14n」を発表。
12月 - キヤノン、同社初の35mmフルサイズ受像素子を持つ一眼レフカメラ「キヤノン EOS-1Ds」を発売。
コダック、「DCS Pro 14n」を米国で発売。

2003年

2月 - 京セラ、コンタックスブランド初のコンパクトデジタルカメラ「コンタックスTVSデジタル」を発売。
5月 - コダック、「DCS Pro 14n」を日本で発売。
6月 - ライカ、同社ブランドのフィルム一眼レフカメラライカR8のカメラバックに取り付けられるデジタルバック「デジタルモジュールR」を発表。
9月 - ペンタックス、同社初のAPS-C規格デジタル一眼レフカメラ「ペンタックス*istD」発売。Kマウント採用で純正M42マウントアダプタ対応。キヤノン株式会社、同社初のエントリークラスデジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS Kiss デジタル」発売。自社開発630万画素APS-CサイズCMOSセンサー搭載。実売価格が12万円前後(標準ズームレンズ付は14万円前後)と低価格化を実現し、デジタル一眼レフカメラの普及を促進。
10月 - ミノルタがAnti-Shake方式として、イメージセンサシフト式手ぶれ補正を開発。「DiMAGE A1(500万画素)」に初めて搭載。オリンパス株式会社、同社製品としてもフォーサーズ機としても初となるデジタル一眼レフカメラ「E-1」を発売

2004年

京セラ、自社のデジカメ事業の縮小をし、デジタルカメラ製品全てをコンタックスブランドに統合と発表
8月 - セイコーエプソン、コシナが発売するフィルムカメラのフォクトレンダー・ベッサシリーズをベースとする世界初のレンジファインダー式デジタルカメラ「R-D1」を発売。
11月 - コニカミノルタフォトイメージングより、イメージセンサシフト式手ぶれ補正機構を世界初採用した「α7 Digital」を発売。レンズシフト式と違い、過去発売されたαレンズのほぼ全てで手ぶれ補正が使える。「カメラグランプリ2004」受賞

2005年

松下電器産業がオリンパスの提唱するフォーサーズ規格でカメラ業界に参入すると発表。松下電器産業と提携関係にあるLeica Camera AGも賛同
ペンタックス、韓国サムスン電子グループのサムスンテックウィンと、一眼レフデジカメの開発で提携することを発表
4月 - 京セラ、デジタルカメラを含めたカメラ事業(京セラ、コンタックスブランドとも)からの撤退発表
8月 - デジカメ「Che-ez!」シリーズ発売元のNHJ、自己破産申し立て。コニカミノルタフォトイメージングより、同社開発として最後の一眼レフカメラであるエントリークラス製品「α Sweet Digital」発売。このクラスとして、ボディ内手ぶれ補正付は初。
9月 - リコー、単焦点レンズを採用した高級コンパクトカメラ、「GRデジタル」を発売。京セラ株式会社、カメラ製品の出荷を完了。ドイツのライカが同社ブランドフィルム一眼レフカメラライカR8/R9のカメラバックに取り付けられるデジタルバック「デジタルモジュールR」を日本国内発売
11月頃 -「コニカミノルタ、デジタルカメラ事業でソニーと提携」とスクープされるが、数日後に両者から否定される。
この年、フィルムカメラとデジタルカメラの販売台数が逆転する。

2006年

ペンタックス、同社初ボディ内手振れ補正機能搭載のデジタル一眼レフカメラ「K10D/K100D」発売
ニコン、デジタルカメラに生産資源を集中し、フィルムカメラのラインナップを2機種まで大幅削減
イーストマン・コダック、アマチュア向けデジタルカメラの自社生産から撤退
3月 - コニカミノルタホールディングス、デジタルカメラを含む一般向けカメラ・写真フィルム・写真関連事業全般から撤退
5月 - カシオ計算機、コンパクトデジタルカメラでは世界初となる1,010万画素CCDを搭載した「EXILIM ZOOM EX-Z1000」を発売。実売5万円程度
9月 - コニカミノルタホールディングス、自社生産カメラの、自社によるアフターサービスを終了、東京湯島サービスセンター完全閉鎖。一部在庫する付属品類の販売を除きソニーへ委託
10月 - 韓国のサムスン電子(SUMSUNG)、携帯電話としては世界初の1,000万画素受像素子を搭載した携帯電話「SCH-B600」を韓国内で発売。光学3倍、デジタル5倍ズーム、オートフォーカスやフラッシュ機能を備える
12月 - ペンタックス、HOYAと吸収合併について発表
ドイツのライカ、APS-Hサイズ受像素子を採用した同社初のレンジファインダー式デジタルカメラ「ライカM8」を発売

2007年

Leica Camera AG、デジタルバック「デジタルモジュールR」の販売終了
6月 - ソニー、同社初の一眼レフカメラ「α100」を発売。コニカミノルタより受け継いだレンズラインナップ、アクセサリも発表
10月 - 松下電器産業から同社初、フォーサーズ規格の一眼レフ「DMC-L10」を発売
12月 - ニコン、デジタル一眼レフカメラニコンD3を発売。ISO6400相当でもノイズが少ない暗部撮影性能を誇る

2008年

3月 - ペンタックス、ブランドを残し眼鏡レンズ等を開発生産するHOYA株式会社に完全統合。
シグマ、コンパクト機初となるAPS-Cサイズ、同様にFoveonX3素子を採用したデジタルカメラ「DP1」を発売
4月 - 松下電気産業(現:パナソニック)、世界初「タッチ動体追尾AF/AE」を搭載したデジタルカメラ「DMC-FX500」を発売
6月 - ソニー、裏面照射技術を採用した、暗部撮影感度に優れた裏面照射型CMOSセンサーを発表
8月 - 松下電器産業とオリンパスが、フォーサーズ規格をさらに小型化した「マイクロフォーサーズ規格」を共同発表
9月 - ソニー、同社として初の35mmフルサイズ機であり、同時にイメージセンサーシフト方式ボディ内蔵手ぶれ補正をフルサイズ規格機に世界初採用した一眼レフデジタルカメラ「α900」を発売。エグゼモード株式会社、往年の名ブランド「ヤシカ」を保有する香港JNC Datum Tech Internationalと提携してデジタルカメラ「ヤシカEZ F824」を同年10月中旬に発売と発表
10月 - 松下電器産業(現:パナソニック)、初のマイクロフォーサーズ規格となるカメラ「DMC-G1」を発売
11月 - シグマ、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置くフォビオン(Foveon Inc.) を完全子会社化
この年になり、デジタルカメラの撮影データを小型の液晶画面にスライドショー表示する「デジタルフォトフレーム」の市場規模が拡大。1月から12月までの1年間で約10倍以上の販売台数を記録

2009年

7月 - オリンパス、同社初となるマイクロフォーサーズ機「E-P1」を発売
8月 - ソニー、裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を世界初採用したデジタルカメラ「DSC-WX1」「DSC-TX1」を発売
Leica Camera AG、同社初の35mmフルサイズ受像素子を採用したレンジファインダー式デジタルカメラ「M9」を発売。レンジファインダー機としても初
9月 - ペンタックス、カメラとしては世界初の、100タイプのカラーバリエーションモデルを展開する「ペンタックスK-x」を発売
11月 - ペンタックス、同社製品「ペンタックスK-x」のカラーバリエーションの多さを顕著に表した記念モデル「コレジャナイロボ」モデル限定発売。ウェブページのみ受付で限定数100台が10分で完売。

2010年

1月 - ペンタックス、犬、ネコの顔も認識するカメラ「Optio I-10」発売
3月 - ペンタックス、PENTAXブランドで初の中判(120フィルム6×4.5cm判相当)デジタルカメラ、「ペンタックス645D」(4,000万画素)発表
4月 - コニカミノルタホールディングス、自社生産していたカメラのアフターサービスを株式会社ケンコーへ移管。ソニーでの受付を終了
8月 - パナソニック、メカニカルシャッターによる約11コマ/秒の高速連写を世界で初めて実現したデジタルカメラ「DMC-FZ100」を発売

2011年

7月 - HOYA、イメージング・システム事業(デジタルカメラ・双眼鏡等の光機部門)を分離、ペンタックスイメージング株式会社を設立
8月 - ペンタックス、レンズ交換式デジタルカメラで世界最小最軽量となるミラーレス一眼カメラ「PENTAX Q」発売
同月 - パナソニック、メカニカルシャッターによる約12コマ/秒の高速連写を世界で初めて実現したデジタルカメラ「DMC-FZ150」を発売。これに続きソニーも10月に約12コマ秒を実現した「α77」を発売
10月 - リコー、HOYAよりペンタックスイメージング株式会社を買収し、完全子会社としてペンタックスリコーイメージング株式会社を設立
10月 - ニコン、ミラーレス一眼カメラ「Nikon 1」を発売
10月 - 一般向け初のライトフィールドカメラLytroが発表

2012年

1月 - 富士フイルム、同社初のミラーレス一眼カメラ「FUJIFILM X-Pro1」を発売
3月 - オリンパス、同社初の電子ビューファインダー内蔵ミラーレス一眼カメラ「オリンパス・OM-D E-M5」を発売
10月 - キヤノン、同社初のミラーレス一眼カメラ「EOS M」を発売
11月 - ソニー、35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載した初のコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-RX1」を発売

2013年

2月 - パナソニック、「NFC(近距離無線通信)」を搭載したデジタルカメラ「DMC-TZ40」「DMC-FT5」を発売。これ以降に発売された同社のミラーレス一眼カメラには標準搭載されている
10月 - ソニー、スマートフォンとの連携を前提としたレンズ形状のコンパクトデジカメ「サイバーショット DSC-QX100」「サイバーショット DSC-QX10」を発売

  • 最終更新:2017-03-01 09:54:37

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